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バイデン政権2021

第46代米大統領となったバイデン氏。分断された国内や不安定化する国際情勢にどう対応するのでしょうか。

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バイデン氏の「価値観外交」に試練 人権巡り折れる場面も

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バイデン米大統領=AP
バイデン米大統領=AP

 中露首脳が不在の主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)は、「専制主義との闘い」を掲げ、民主主義や人権を重視する「価値観外交」の推進を目指すバイデン米大統領にとって、指導力をアピールする好機となるはずだった。だが実際は「価値観」が足かせとなり、同盟国との結束に苦慮する結果となっている。

 サミット最終日の10月31日、バイデン氏は朝一番の日程で、米国と同じく北大西洋条約機構(NATO)に加盟するトルコのエルドアン大統領との会談に臨んだ。冒頭の写真撮影時に記者団からトルコへの戦闘機売却計画について問われると、「良い会話をするつもりだ」と応じたが、トルコの人権問題に関する質問には何も答えなかった。

 トルコからバイデン政権を揺さぶる声明が発せられたのは、G20サミットを1週間後に控えた23日のことだった。「トルコのことを理解できないなら、国を去るべきだ」。エルドアン大統領は、米国など10カ国の駐トルコ大使の国外追放をトルコ外務省に指示した。トルコの反政府活動に関与した疑いで拘束されている実業家の釈放を10大使が求めたことに対し、エルドアン氏が「司法への干渉だ」と激怒したのが原因だった。

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【バイデン政権2021】

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