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コロナ飲み薬の開発現場から見えてきた「生みの苦しみ」

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塩野義製薬の治験薬=横浜市内で2021年10月10日午前10時59分(代表撮影)
塩野義製薬の治験薬=横浜市内で2021年10月10日午前10時59分(代表撮影)

 新型コロナウイルス感染症対策の「ゲームチェンジャー」として期待がかかる軽症者向けの飲み薬の開発。国内勢では塩野義製薬が新薬の年内の薬事承認申請を目指して最終段階の臨床試験(治験)を進めているが、今「生みの苦しみ」に直面している。治験の現場を追うと、新型コロナ特有の治験の難しさや、日本の治験環境が抱える構造的な課題が浮かび上がってきた。【横田愛】

想定外の国内感染者急減 急きょ、海外展開を決断

 「当初予定していたより正直遅れている」。塩野義の手代木功社長は1日の記者会見で、飲み薬の開発状況をこう表現した。

 塩野義は9月末から最終段階の治験を開始。当初、国内だけで約2100人の患者を確保し新薬候補の効果を評価する構えだったが「感染(者数)の著しい減少で、わが国だけで数千例集めるのは難しい」(手代木社長)と判断。急きょ、治験実施先を韓国、シンガポール、ベトナム、英国にも拡大する方針に切り替えた。「年内の承認申請に向けてとにかくやれるだけのことをやらせていただきたい」。手代木社長は、あらゆる手を尽くすと強調した。

 塩野義の飲み薬開発はここまでも「異例」の連続だった。

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