監視委がSMBC日興証券を強制調査 社員らが相場操縦の疑い

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SMBC日興証券=2019年4月15日、曽根田和久撮影
SMBC日興証券=2019年4月15日、曽根田和久撮影

 SMBC日興証券(東京都千代田区)の社員らが特定銘柄の株価を維持するために不正な株取引を繰り返したとして、証券取引等監視委員会が今年6月、関係先として、SMBC日興証券本社を金融商品取引法違反(相場操縦)容疑で強制調査していたことが関係者への取材で判明した。同社側は監視委の任意の事情聴取に「違法な取引はしていない」などと説明しているという。

 関係者によると、同社社員らは2020年ごろ、大株主が保有株を大量に売った際に値崩れを避けるため、証券会社が市場外で株を買い取り、売却先を募る「ブロックオファー」と呼ばれる取引に関与していた。同社は、売却先が決まった日の終値を大株主からの買い取り基準額にしており、終値が低いと買い取り額も低くなり、取引が不成立となる可能性があった。社員らは株価を維持する目的で、複数の銘柄で意図的な売買を繰り返した疑…

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