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「チラシの裏でも」 58年前、団地生まれの主婦投稿誌「わいふ」

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仁川団地の前で「出産した後は、家に来た『御用聞き』しか話す相手がいませんでした」と振り返る高木由利子さん=兵庫県宝塚市で2021年10月14日午前11時1分、反橋希美撮影
仁川団地の前で「出産した後は、家に来た『御用聞き』しか話す相手がいませんでした」と振り返る高木由利子さん=兵庫県宝塚市で2021年10月14日午前11時1分、反橋希美撮影

 私たちは家事と育児に追われるだけでいいの? 誰かと、社会とつながりたい――。専業主婦が当たり前だった時代、女性たちに生き方を見つめ直すきっかけを与え続けた投稿誌がある。58年前、兵庫県宝塚市の丘陵地に広がる仁川(にがわ)団地で産声を上げた「わいふ」。創刊メンバーの中心で、当時24歳の主婦だった高木由利子さん(82)=同市=は「チラシの裏でもいいから思いを書きたい」という原動力に突き動かされたという。

 「わいふ」は会員制で、現在も「Wife」と名を変えて発行されている。投稿はエッセーから書評、個人史、政治批評などジャンルを問わず、テーマも年代によって変化はあるが夫婦関係、子育て、再就職など幅広い。テレビのコメンテーターも務めた田中喜美子さん(91)=東京都=が編集長を務めた時期に全国的に広く知られるようになり、1990年代の最盛期には各地に4000人以上の会員がいた。

 高木さんは、田中さんに引き継ぐまで12年間編集長を務めた、いわば“生みの親”だ。10月中旬、高木さんと今も往時の姿を残す仁川団地を歩くと、「ここには、私と同じような新米ママたちがたくさんいたんですよ」と懐かしそうに語ってくれた。

米誌「LIFE」を「ぬかみそ臭く」

 高木さんが友人らと「わいふ」の発行を思いついたのは「世の中から取…

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