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東京メトロ千代田線千駄木駅から徒歩10分の閑静な住宅地に、繭を模した丸みのある銀の建物が立つ。仏文学者でファーブル昆虫記の翻訳を手がけた奥本大三郎館長(77)の自宅があった場所だ。
「子どもが虫やファーブルに親しむ場所を作りたい」。奥本館長がそんな思いから寄付を募るなどして2006年に開館した。スタッフは全員ボランティアで、中学生から定年退職した人まで年代も立場もさまざまだ。
1階にはケージが並び、一部の生きた昆虫は間近で見たり触ったりできる。枝につかまるヘラクレスオオカブトに触れると、硬い羽がつるつるとし、長い角の裏側は細かい毛でふわふわだ。千葉県の里山で採集したハンミョウが人気らしく、赤青黄緑の鮮やかな姿を見せていた。
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