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2022韓国大統領選

2022年3月9日に投開票された韓国大統領選は、保守系の最大野党の尹錫悦氏が当選。5年ぶりの保守政権の行方は。

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与党「韓国のトランプ」vs野党「反政権の象徴」 大統領選火ぶた

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野党「国民の力」の大統領候補に決まり、両手を挙げる尹錫悦前検事総長=ソウル市内で5日、陣営提供
野党「国民の力」の大統領候補に決まり、両手を挙げる尹錫悦前検事総長=ソウル市内で5日、陣営提供

 来年3月に投開票される韓国大統領選に向けて、保守系最大野党「国民の力」は5日、文在寅(ムンジェイン)政権と対立して職を辞した尹錫悦(ユンソクヨル)前検事総長(60)を候補に選んだ。進歩系の与党「共に民主党」は先月すでに李在明(イジェミョン)京畿道前知事(56)を選出している。5日発表の韓国ギャラップの世論調査によると、2氏の好感度は李氏26%、尹氏24%で大接戦。2大政党の候補が出そろったことで、保革が激突する事実上の一騎打ちの選挙戦が始まった。【ソウル坂口裕彦】

野党・尹錫悦氏、失言で失速気味

 国民の力の党公認候補選びは4人で争われ、党員投票と一般市民の世論調査を50%ずつ合算する形で選んだ。尹錫悦氏は約47・9%を得票し、前回の大統領選で次点だった洪準杓(ホンジュンピョ)国会議員を約6・4ポイント差で振り切った。

 「公正と常識を回復し、国を正常化する」。尹氏は、選出後の演説で、政権交代の必要性を何度も繰り返した。検察権限の弱体化を進める文政権に対し「国の法秩序をどこまでゆがめるのか」と批判。さらに、李在明氏を名指ししながら大統領選について「常識と非常識の戦いだ」「合理主義者とポピュリスト(大衆迎合主義者)の戦いだ」と対抗意識をむき出しにした。

 文政権による検察改革に激しく反発し、今年3月に検事総長を辞任した尹氏は「反政権の象徴」として、保守支持層の期待を背負う形で政界に転身した。その後、入党した「国民の力」の公認候補選びを巡る世論調査でも当初はトップを独走して、圧倒的有利と見られていた。

 しかし、最近は失言などが相次ぎ、その勢いは失速気味だ。10月には1980年の…

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【2022韓国大統領選】

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