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箱根駅伝で勝てば入試難度急上昇? 受験のプロが指摘する意外性

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箱根駅伝は大学にとっても、格好のPRの場となるように見える=東京都千代田区で2021年1月2日(代表撮影)
箱根駅伝は大学にとっても、格好のPRの場となるように見える=東京都千代田区で2021年1月2日(代表撮影)

 日増しに寒くなってきた。この時期になると思い出すのが「駅伝」だ。高校時代、スポーツとは無縁の放送部だった記者は初任地の宮崎県で、高校駅伝に胸を熱くした。「あの子たちが出ているかも」と、正月の箱根駅伝も見るようになった。スポーツで注目されれば大学の知名度が上がり、入試の難度も増すのではないか――。気になって取材してみると、驚くべき事実が判明した。

「マネジャーの募集はありますか」

 まずは近大。大学のホームページによると、東京オリンピック・パラリンピックに卒業生も含めて14人が出場したという。大学が運営する入試情報サイトには、志願者数が13万5830人に上り、8年連続日本一に輝いたことが誇らしげに記されている。「近大マグロをはじめとした近大の研究・教育が注目され、実学志向の大学の姿勢に共感が集まっている」とあるが、スポーツの影響も大きいに違いない。

 ところ…

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