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民宿すぎの子/中 断崖が育む高級食材 岩茸採りの名人 /東京

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断崖絶壁にへばりつくように自生する岩茸。採集は命がけで、味も折り紙付きだ=民宿すぎの子提供
断崖絶壁にへばりつくように自生する岩茸。採集は命がけで、味も折り紙付きだ=民宿すぎの子提供

民宿すぎの子 埼玉県秩父市荒川上田野1743の1

 わらぶき屋根のふき替えを独学で覚えた主人の宮崎義彦さん(53)は、秩父で“幻のキノコ”といわれる高級食材、岩茸(いわたけ)採りの名人でもある。

 岩茸は霧が深い標高1000メートル以上の断崖絶壁に張り付いて息づく。その採集は危険と隣り合わせだ。30歳ごろに山に入り、20年超も経験を重ねた宮崎さんも「秩父の山は深く険しい。常に命がけで、濃霧に巻かれて死を覚悟したことも一度や二度ではない」と気を引き締める。

 標高1500メートル以上で採集することが多く「動物が作った経済ルートで効率がいい」けもの道を好んで進む。遭難やクマ、イノシシとの遭遇の危険もあり、何度も振り返って風景を頭にたたき込みながら歩く。GPS(全地球測位システム)付き機材とお守りは必携だ。

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