特集

藤井聡太

デビューから無敗のまま歴代最多29連勝を記録した藤井聡太。17歳11カ月でタイトルを獲得した「天才」が築く新時代とは。

特集一覧

第71期王将戦リーグ特選譜

「4冠」も通過点か 藤井王位が3戦全勝 豊島竜王の挑戦は消える

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
豊島将之竜王(右)を破り、対局を振り返る藤井聡太王位=大阪市福島区で2021年11月5日、望月亮一撮影
豊島将之竜王(右)を破り、対局を振り返る藤井聡太王位=大阪市福島区で2021年11月5日、望月亮一撮影

 2人の“今の実力”を見極めようと、この対局に注目した読者は少なくないはずだ。

 竜王戦七番勝負の真っ最中である藤井聡太王位と豊島将之竜王。「史上最年少4冠」まであと1勝に迫った藤井が第4局(12、13日)で記録を達成するのか、あるいは豊島が踏みとどまるのか--。第71期王将戦リーグの大一番でもある今局は、「藤井4冠」を占う意味でも重要な1局となった。

 <藤井対豊島>は、まぎれもなく今年度、最も多く対局しているカードである。タイトル戦だけでも王位戦七番勝負、叡王戦五番勝負、そして竜王戦を戦っている。竜王戦での2人の対局が決まった時、三つまとめて「十九番勝負」とも呼ばれたが、現時点では13局を対局し、藤井の10勝3敗。竜王戦は第3局まで3連勝しており、結果はだいぶ藤井に傾いている。

 一方の豊島。対藤井戦では目下5連敗中で、何とか浮上のきっかけをつかみたい。今後、将棋日本シリーズJT杯プロ公式戦の決勝(21日)も<藤井対豊島>となり、藤井との対戦は本局を含めてすくなくともあと3局、最大で6局行われる。今後の対戦を有利に進めるためにも、今局は文字通り「負けられない一戦」だ。

 豊島は竜王戦第3局を10月31日に終え「中4日」での対局。藤井は11月3日にJT杯準決勝で永瀬拓矢王座を破ってから「中1日」での対局だ。ハードスケジュール同士の両者の戦い。どんな攻防が展開され、どんな秘術が繰り出されたのか。【山村英樹】=▲が先手、△が後手

第71期ALSOK杯王将戦リーグ3回戦

2021年11月5日

持ち時間各4時間

場所・関西将棋会館

▲藤井聡太王位(2勝)

△豊島将之竜王(2勝2敗)

この記事は有料記事です。

残り2849文字(全文3538文字)

【藤井聡太】

時系列で見る

関連記事

あわせて読みたい

マイページでフォローする

スポニチのアクセスランキング

現在
昨日
1カ月

ニュース特集