緊急時の電車避難 窓は? ドアは? 非常コックの操作は?

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火災のあった列車から脱出する乗客ら=東京都調布市の京王線国領駅で2021年10月31日午後8時ごろ(@siz33さん提供)
火災のあった列車から脱出する乗客ら=東京都調布市の京王線国領駅で2021年10月31日午後8時ごろ(@siz33さん提供)

 京王線の事件では多くの乗客が窓から避難し難を逃れたが、必ずしも窓が開閉する車両ばかりではない。窓が開いたとしても鉄道事業者は窓からの避難を想定しておらず、列車内で事件や事故に遭遇したとしても「最終手段」と考えた方が良さそうだ。

 東京、大阪、福岡に拠点を置くJR各社や主要私鉄などに窓の開閉構造について取材したところ、JR東日本は「新幹線や特急、普通電車のグリーン車は窓が開かないが、首都圏の在来線は各車両の一部が上下に最大35~45センチ程度開くようになっている」と答えた。

 東武鉄道、近畿日本鉄道、西日本鉄道は「窓が開く車両はあるが、特急など一部は開かない」、東京メトロ、東急電鉄、阪神電鉄は「車両のどこかの窓は開くようになっている」と回答。ただ、いずれの鉄道事業者も「窓からの避難は危険で想定していない」としている。福岡市地下鉄は「すべての窓が開かない構造」という。

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