連載

恋するラグビー

合言葉は「ワールドカップの熱狂を止めるな」。ラグビーにまつわる人や話題、その魅力を記者が掘り下げます。

連載一覧

恋するラグビー

ラグビー界の「フェラーリ」加速 松島幸太朗がスーパーなワケ

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
2019年W杯日本大会で日本の松島幸太朗(中央左)は全5試合に出場し、ロシアとの開幕戦での3トライを含む計5トライを奪った=東京・味の素スタジアムで2019年9月20日、長谷川直亮撮影
2019年W杯日本大会で日本の松島幸太朗(中央左)は全5試合に出場し、ロシアとの開幕戦での3トライを含む計5トライを奪った=東京・味の素スタジアムで2019年9月20日、長谷川直亮撮影

 ラグビー日本代表の「Xファクター」(決め手になる選手)。フルバック(FB)の松島幸太朗(28)=クレルモン=は、ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)からそんな期待をかけられている。世界を驚かせたワールドカップ(W杯)から2年。うまさと速さで、今や日本にとって唯一無二の存在となった。

 日本は6日、欧州遠征3連戦の初戦となるアイルランド戦にダブリンで臨む。「松島はチームの中で目立っている選手。W杯にも2大会出場し、成長は加速してきた。フランスでも自信を付けて、いいラグビーをしている。アタックでチャンスを作り、Xファクターとして期待したい」

 4日のメンバー発表の席上。現地で代表に合流した松島に話が及ぶと、ジョセフHCの言葉に力がこもった。フランス1部リーグに移籍して2年目の今季、松島は夏の代表戦で負傷した影響で出遅れたが、9月18日の第3節で初出場にこぎつけた。ここまでノートライながら徐々に状態を上げ、代表では当然といわんばかりに、いきなり先発での起用が決まった。

この記事は有料記事です。

残り943文字(全文1382文字)

あわせて読みたい

マイページでフォローする

この記事の特集・連載
すべて見る
この記事の筆者
すべて見る

ニュース特集