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斎藤幸平の分岐点ニッポン

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斎藤幸平の分岐点ニッポン

資本主義の先へ 「気候不正義」に異議 若者のストに同行 おかしなことには声を上げる

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清野華那さん(右手前)らFFF仙台による、バングラデシュ石炭火力事業抗議申し入れに同行した斎藤幸平さん(左から3人目)=仙台市で、清水有香撮影
清野華那さん(右手前)らFFF仙台による、バングラデシュ石炭火力事業抗議申し入れに同行した斎藤幸平さん(左から3人目)=仙台市で、清水有香撮影

後世思いやる政治と考え方を/「頼れる大人」不在の日本

 気鋭の経済思想家、斎藤幸平さん(34)が現場を歩き、この社会を考える連載。今回のテーマは「若者の政治参加」だ。世界では今、人類が直面する気候変動の危機=*=に対して若い世代が声を上げ、大きなうねりになっている。日本でも先月、仙台で行われた若者たちの「気候アクション」に同行し、参加者が共有する思いや問いを探った。

 「気候危機に抗議する初めての学校ストライキを行うから取材してほしい」。10月上旬、1通のメールが届いた。送り主は「フライデーズ・フォー・フューチャー」(未来のための金曜日、FFF)のメンバー。政府が気候変動対策にもっと取り組むよう声を上げている若者の団体だ。団体の名は、スウェーデン人の環境活動家グレタ・トゥーンベリさんが金曜日に学校に行かずに、国会議事堂前で座り込みをしたことに由来する。

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