火力発電跡でバナメイエビ養殖 冷凍主流種、生食探る 三重・尾鷲

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試食用に調理されるバナメイエビ=三重県尾鷲市内で、2021年11月2日、下村恵美撮影
試食用に調理されるバナメイエビ=三重県尾鷲市内で、2021年11月2日、下村恵美撮影

 三重県尾鷲市の中部電力尾鷲三田火力発電所の廃止(2018年)に伴う跡地活用に取り組む尾鷲商工会議所が、県や三重大の協力を得て、同市天満浦の県水産研究所でバナメイエビ(クルマエビ科)の陸上養殖試験を行った。さらに冷凍流通が主流のバナメイエビを「生」で提供できるかなどについて、県内外の飲食業や小売業者に向けたマーケティング調査や試食会を実施し、生産性や販売価格など、課題と向き合いながら、事業化を目指している。【下村恵美】

 南米原産のバナメイエビは、温暖な海に生息。成長も早く、病気にもなりにくいため、養殖も盛んだという。尾鷲商議所はこのバナメイエビに着目し、国内でも珍しい微生物(バイオ)の集合体(フロック)を入れた水槽で養殖する「バイオフロックテクノロジーシステム」を導入。バイオフロックはエビの餌となるうえに、水槽内のアンモニアや亜硫酸を減少させる働きもあり、水槽の給排水や浄化設備が不要で、コスト削減も可能だという…

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