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秋季大会2021

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日大三島「おとなしすぎるチーム」が東海初制覇 名将が進めた意識改革

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【日大三島-聖隷クリストファー】優勝を決めて喜ぶ日大三島の選手たち=愛知県岡崎市の岡崎市民球場で2021年11月7日、兵藤公治撮影 拡大
【日大三島-聖隷クリストファー】優勝を決めて喜ぶ日大三島の選手たち=愛知県岡崎市の岡崎市民球場で2021年11月7日、兵藤公治撮影

 高校野球の秋季東海大会は7日、愛知・岡崎市民球場で決勝があり、日大三島が聖隷クリストファーとの静岡勢対決を6―3で制して初優勝を果たした。

 名将が進めた意識改革で、「おとなしすぎるチーム」だった日大三島が初の東海制覇を果たした。

 2点を先行されて迎えた三回2死満塁のピンチ。エース右腕の松永が想定より早く、2番手でマウンドに上がった。準備不足だったが「球は走っている」と強気だった。直球勝負で見逃し三振を奪って無失点で切り抜けると、チームは四回に逆転。松永は打者としても六回に「相手の自信を持っている球を打つ」と直球をたたき、右前2点適時打で突き放した。九回まで投げ抜いた松永は「1年半前には想像できない今になった」と笑顔を見せた。

【日大三島-聖隷クリストファー】四回裏日大三島1死満塁、池口が2点適時打を放つ=愛知県岡崎市の岡崎市民球場で2021年11月7日、兵藤公治撮影 拡大
【日大三島-聖隷クリストファー】四回裏日大三島1死満塁、池口が2点適時打を放つ=愛知県岡崎市の岡崎市民球場で2021年11月7日、兵藤公治撮影

 チームの転機は2020年春。報徳学園(兵庫)を率いて甲子園に春夏計18回出場し、02年センバツで優勝した永田裕治監督が就任した。日大三島は1980年代、甲子園に春夏各1回出場しているが、選手を見た印象は「おとなしすぎる」だった。授業や練習の間の移動などものんびりしており、意識改革が必要だった。

 ところが、言葉での指導を試みるも「はね返りがまったくなく、分かってくれているのか分からなかった」。そこで、行動で示すことに。ノックでは受ける側に回ってダイビングキャッチし、飛び込むようなスクイズの手本も見せてユニホームを泥だらけにした。「不細工だけど、58歳のおっさんでもできるんだぞというのを見せたかった」

 すると、選手の意識に変化が表れた。東海大会の間は全員が監督より先に朝食会場に集まるなど準備が早くなり、「おどおどしていた」試合直前も「錯覚かもしれないが、目が輝いて見えた」。プレーも「指導者生活の中で、ここまで成長する選手は見たことがない」と驚くほど力を伸ばした。

 「僕の指導も変わりましたね。前はもっととげとげしかった。(報徳学園の)教え子にも言われましたよ」。感慨深げにつぶやいた永田監督は「日大三島の新たな土台、歴史を作りたい」と青写真を描く。【森野俊】

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