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クジラのシグナル、耳澄ませ 胃にプラごみ/温暖化で生息域北上 「海獣博士」国立科学博物館・田島木綿子さん

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クジラの骨格標本などの前で説明する田島木綿子さん=茨城県つくば市で2021年9月24日、長谷川直亮撮影
クジラの骨格標本などの前で説明する田島木綿子さん=茨城県つくば市で2021年9月24日、長谷川直亮撮影

 「地球上で最も大きい動物は?」と聞かれれば、誰もがクジラと答えるだろう。しかし、その詳しい生態まで知る人はほとんどいない。国立科学博物館の田島木綿子・脊椎(せきつい)動物研究グループ研究主幹(50)はそんなクジラをはじめとする海の哺乳類、いわゆる海獣を研究している。驚きの研究現場やクジラから見える環境問題について聞いた。

 海獣には、クジラやイルカ、シャチ、ききゃく類のアシカやアザラシ、海牛類のジュゴンやマナティーのほか、海に依存して生きるホッキョクグマやラッコなども入る。研究の中心はクジラだ。日本の周辺海域で全種類の約半分が見られる。

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