撤去費用に150万円? 親族とトラブル? 「墓じまい」の現状

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福岡市が整備した合葬墓に設けられた骨つぼの安置スペース。棚に一定期間安置した後、合葬される=同市提供
福岡市が整備した合葬墓に設けられた骨つぼの安置スペース。棚に一定期間安置した後、合葬される=同市提供

 維持・管理ができなくなった墓を撤去し、「永代供養墓」や「合葬墓」と呼ばれる墓などに遺骨を移して供養する改葬。「墓じまい」とも呼ばれ、高齢化や少子化に伴い近年増えているが、いざ改葬しようとしたら思ったより高額で困惑したという声が読者から寄せられた。墓じまいの現状と課題を探った。

 永代供養墓も合葬墓も多くの人の遺骨を一緒に納め、新たに墓石を建てる必要はない。ほぼ同じ意味で使われているが、永代供養墓は家族に代わって霊園や寺院が供養を続けるのに対し、合葬墓の中には公営など永代供養が付いていない墓もある。

 「こんなに高いなんて」。8月下旬、九州北部に住む70代の女性は伯父伯母夫婦の墓がある霊園から届いた見積書に目を見張った。

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