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文芸ジャーナリスト・酒井佐忠さんの「詩」に関するコラム。

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黒潮のうねり 舞う風花=酒井佐忠

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「短歌は一生もの。続けることが大切」と語る伊藤一彦=宮崎市の宮崎県立図書館で、上村里花撮影
「短歌は一生もの。続けることが大切」と語る伊藤一彦=宮崎市の宮崎県立図書館で、上村里花撮影

 望郷と漂泊の歌人、若山牧水研究で知られ、毎日歌壇選者としても活躍する伊藤一彦の『伊藤一彦自選歌集 宮崎に生きる』(黒潮文庫)が刊行された。早大文学部で福島泰樹らと出会い、短歌創作を始めた歌人だが、大学卒業後は故郷の宮崎に帰り、教職につきながら歌の道を深めた。これまで15冊の歌集を出し、2016年には歌集『土と人と星』と「牧水研究の成果」で毎日芸術賞を受賞している。

 今回の自選歌集のテーマは文字通り「宮崎」。大学生活の後に「ストレートに自分を帰郷させた宮崎とはどんな存在なのか」と問う一巻。第4歌集の『青の風土記』以後は、宮崎の風土や神話、歴史を感じさせる地名を詠み込み、南の海の力を象徴する「黒潮」についての歌も目立つ。

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