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ベテラン記者が大人ならではの滋味ある話を求め、旬の人と語り合う大型インタビュー。人生が楽しくなるヒントをお届けします。金曜日更新。

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瀬戸内寂聴さん「ダメ男が好き 恋愛小説死ぬまで」 ロングセラー「夏の終り」映画化 

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昨年、孫とひ孫と一緒に娘がアメリカから帰国。「ひ孫が帰り際に『ばーば、バイバイ』と言ってくれました」=東京都千代田区で2013年6月28日、内藤絵美撮影
昨年、孫とひ孫と一緒に娘がアメリカから帰国。「ひ孫が帰り際に『ばーば、バイバイ』と言ってくれました」=東京都千代田区で2013年6月28日、内藤絵美撮影

 「ビビッとくるの。ひと目ぼれ。しばらく見てたら好きになるというのは恋愛じゃない。私、立派な男、健康な男、たくましい男、お金持ちとか、偉い人とか、そういうの受け付けないの。ダメ男が好き。好きになった人は全部ダメ男だった」。カウチソファの上で尼僧が恋愛遍歴を語り始めた。窓の外の真夏の太陽がその顔を輝かせる。

 大学在学中の21歳の時に見合い結婚し1943年、夫の赴任地の北京に渡る。そこで産んだ長女を連れて46年帰国し、郷里の徳島市に戻った。

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