障害のある弟と「ボク」の物語に広がる共感 著者が伝えたい思い

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子どもの頃の経験をもとに絵本をつくった小児科医の湯浅正太さん。6月には子どもの心を育てるために親子を支援する団体「Yukuri-te」(ゆくりて)を設立した=東京都文京区で2021年5月6日、大西岳彦撮影
子どもの頃の経験をもとに絵本をつくった小児科医の湯浅正太さん。6月には子どもの心を育てるために親子を支援する団体「Yukuri-te」(ゆくりて)を設立した=東京都文京区で2021年5月6日、大西岳彦撮影

 静かに共感を広げている一冊の絵本がある。「みんなとおなじくできないよ 障がいのあるおとうととボクのはなし」だ。千葉県鴨川市の亀田総合病院で小児科部長を務める湯浅正太さん(40)が子どもの頃の自身の経験をもとにつくった。親の目は障害のある子どもに集中しがちなため、その兄弟姉妹は疎外感を感じたとしても誰にも打ち明けられないことが多い。湯浅さんは絵本を通して「君はひとりじゃないよ」というメッセージを送っている。

 絵本は2月に日本図書センターから出版された(1760円。絵は絵本作家の石井聖岳さん)。多くの著書があり障害福祉の分野も長年見つめてきたノンフィクション作家の柳田邦男さんが講演で紹介するなどし、当事者とその家族、支援団体や学校などで読まれている。

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