日本の狂騒「理解しがたい」 海外メディアが見た小室眞子さん結婚
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米ニューヨークに11月14日到着し新生活を始めた小室眞子さん、圭さん夫妻。その動向についての報道は、日本メディアほどではないにせよ海外媒体も続けている。どんな思いで伝えているのか、一部の記者に聞いてみると、日本での報道やオンラインコミュニティーでの狂騒ぶりに対する「割り切れない思い」も浮かび上がった。【和田浩明/デジタル報道センター】
NY行き、欧米メディアも報道
まず、海外メディアによる直近の報道ぶりを見ておこう。
「日本の元プリンセス、皇籍離脱後にニューヨークに到着」。英BBC(電子版)がそう報じれば、フランスのAFP通信も2人が米国に向け出国したことを伝え、公式ツイッターにも記事へのリンクを投稿。このツイートは15日までに244件の「いいね」がつけられ「自分のことを自分で決められる国で幸せになってほしい」「お幸せに」にといった英語のコメントも見られた。
英語圏では、ロイター通信やAP通信、CNNテレビなど主要メディアの電子版も2人のニューヨーク行きを軒並み伝えている。こうした報道は、日本で結婚に強い反対を受けたこともあり眞子さんが皇籍離脱に伴う「一時金」受け取りをも拒否して圭さんと一緒になったことや、眞子さんが「複雑性PTSD(心的外傷後ストレス障害)」と診断されたと宮内庁が発表したことにも言及している。
ニューヨークの地元紙デイリー・ニューズ(電子版)は、結婚後の記者会見で眞子さんが小室さんを「私にとってかけがえのない存在」、小室さんも「私は眞子さんとあたたかい家庭を築いていきたいと思います」と発言したとの引用で記事を締めくくり、2人のお互いへの愛情深さを印象づける書きぶりだ。英語圏の主な報道を見る限り、日本の一部媒体のような「攻撃」(AP通信)とも言える調子は目立たないと言える。
むしろ、日本での「タブロイド媒体による逆上的な反応」(AP通信)や「オンラインでの狙い撃ち」(AFP通信)のような意見表明への批判的なニュアンスが垣間見られる記事が目立った。
BBCなどは、英王室との確執が報じられ結婚後に米西部カリフォルニア州に移った英国のヘンリー王子と妻メーガン妃に小室夫妻がなぞらえられているとも伝えている。
金銭トラブル「批判はアンフェア」
日本の皇室や世界各国の王族の動きを熱心に報じている海外の媒体には、独立系の専門ウェブメディア「ロイヤル・セントラル」(https://royalcentral.co.uk/)がある。11月14日には、小室さんの母親と元婚約者の間の金銭トラブルに関し、圭さんの代理人弁護士が「(元婚約者が)解決金を受け取るという結果になった」と明かしたことを伝えた。
日本の皇室について頻繁に執筆している同メディアのブリタニー・バーガー副編集長は毎日新聞の電子メールでの取材に、小室夫妻に関して「我々の読…
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