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北京オリンピック2022

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モーグルと競輪、決意の二刀流 北京目指す原大智の「生きがい」

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全日本選手権のモーグル男子予選で第1エアを決める原大智=富山県南砺市のたいらスキー場で2021年3月20日、猪飼健史撮影
全日本選手権のモーグル男子予選で第1エアを決める原大智=富山県南砺市のたいらスキー場で2021年3月20日、猪飼健史撮影

 急斜面の雪上を滑るモーグルと平地のトラックを走る競輪は「二刀流」をするにはかけ離れた異色の組み合わせだ。1年半前から両立させている原大智(24)=日本スキー場開発スキークラブ=は「これが一番の生きがい」と言う。平昌五輪のモーグル銅メダルで満足することなく、競輪でプロデビューを果たした。異色の挑戦でどこまでいけるのか。北京五輪の出場を左右する今月の大会で正念場を迎える。

無名選手がつかんだ平昌五輪の銅メダル↵

 2018年平昌五輪では「無名の選手」だった。それまでワールドカップ(W杯)で表彰台に上がったこともない。当時のW杯ランキングは17位。直前の1月にアメリカで開催されたW杯では2戦とも予選落ちした。「思い描いていた理想とは程遠かった。メダルを取れないと思った瞬間で、モーグルをやめようかと思った」と振り返る。

 「平昌までは全力で頑張れ。努力は報われるから最後までやり切れ」。原を奮い立たせたのは高校時代から体をケアする代表チームのトレーナー、君嶋秀幸さん(53)の言葉だった。原は本番で持ち前の攻めのターンを決め、男子モーグル界に初のメダルをもたらした。「この言葉に支えられて、五輪までの約1カ月を頑張れた」と胸に刻む。

 君嶋さんは原のメダル獲得を信じていた。腹筋の強さが特徴で、体幹に優れている。「滑った後はコブが削れるほど力強い。ブルドーザーみたいだ。緊張しなければメダルは取れる」。一方、上半身の上下運動を抑えることができる体幹の強さは、両足の力を連動させる競輪に向いていた。「…

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