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アフガン政権崩壊

イスラム主義組織タリバンが2021年8月15日、首都カブールを制圧し、勝利宣言。ガニ政権が崩壊しました。

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「1歳娘、3万円で売った」深まる人道危機 タリバン制圧3カ月

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栄養失調に陥り病院のベッドに横たわる生後4カ月の赤ちゃん=カブールで2021年11月8日、AP
栄養失調に陥り病院のベッドに横たわる生後4カ月の赤ちゃん=カブールで2021年11月8日、AP

 アフガニスタンでイスラム主義組織タリバンが首都カブールを制圧してから15日で3カ月を迎えた。タリバンは9月に暫定政権を発足させたが、欧米各国などによる在外資産の凍結や援助の停止により経済は逼迫(ひっぱく)している。カブールの11月の平均気温は10度を下回る。厳しい冬の本格化を前に、人道危機が深まっている。

「子供全員を飢え死にさせられぬ」

 「食べる物にも困り、1歳半の末娘を仕方なく3万アフガニ(約3万8000円)で売った」。カブールのライロマさん(40)が毎日新聞の助手の電話取材に力なく話した。

 ライロマさんは8月初旬まで北部バグラン州で、日雇い労働者の夫と8人の子供と暮らしていた。貧しかったが、食べることはできていたという。

 だが、タリバンと政府軍との戦闘が激しくなる中、夫が行方不明に。ライロマさんは「『巻き込まれて亡くなったのでは』と言う人もいる」と話す。

 ライロマさんは子供を連れてカブールに逃れ、公園に設営された避難民キャンプのテントで寝泊まりしていた。何も口にできない日もある中で、末娘のサブリアちゃんが体調を崩した。

 治療のため訪ねた病院で、見ず知らずの女性から声をかけられた。「私はこの娘を養える。売ってほしい」。…

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【アフガン政権崩壊】

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