「寂しいね」古葉元監督が愛した玉子カレー 最後に交わしたハグ

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旧広島市民球場近くにあった名物喫茶店「マリーナ」が閉店すると聞き店を訪れ、カレーを食べて「昔と変わらないね」と店主の中川公一郎さん(左)の肩を抱く古葉竹識さん=広島市中区で2012年3月26日午後0時58分、矢追健介撮影
旧広島市民球場近くにあった名物喫茶店「マリーナ」が閉店すると聞き店を訪れ、カレーを食べて「昔と変わらないね」と店主の中川公一郎さん(左)の肩を抱く古葉竹識さん=広島市中区で2012年3月26日午後0時58分、矢追健介撮影

 広島カープ黄金時代を築いた古葉竹識元監督(85)が亡くなった。リーグ優勝4回、日本一には3回導いた名将の訃報に、関係者からは惜しむ声が上がった。【小山美砂、山本尚美】

 カープのかつての本拠地・旧広島市民球場(中区)の向かい側にあった喫茶「マリーナ」の元店主、中川公一郎さん(62)=南区=は、「今の私があるのは、紛れもなく古葉さんのおかげ。感謝しかない」と悼んだ。

 東京から一家で広島に移り住んだ1978年、母満子さんがマリーナを開店した。まもなく古葉さんら球団関係者が通うようになり、「巨人ファンだった」という中川さんもカープファンに。球場で見せる厳しい表情とは違い、会えば決まって両手で握手を求め、物腰柔らかな人という印象を受けた。「実績はさることながら、ダンディーでオーラもある。その人柄でもファンの心を捉えたのだろう」と振り返る。

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