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新聞協会賞を受賞して 被写体の心情に寄り添い=貝塚太一(北海道報道部写真グループ)

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今年度の新聞協会賞を受賞した写真。老人ホームで暮らす中島万里子さんと娘の箕浦尚美さんの面会が8カ月ぶりにかない、抱き合った瞬間を撮った=札幌市北区で2020年10月29日、貝塚太一撮影
今年度の新聞協会賞を受賞した写真。老人ホームで暮らす中島万里子さんと娘の箕浦尚美さんの面会が8カ月ぶりにかない、抱き合った瞬間を撮った=札幌市北区で2020年10月29日、貝塚太一撮影

 「写真は撮ったもん勝ちの世界や」。若いころに誰かに教わったのか、私の心に今も残る大阪弁の言葉だ。

 今年度の新聞協会賞に、私が写真撮影した「『ぬくもりは届く』~新型コロナ 防護服越しの再会~」が選ばれた。数々の運が重なって、あの場所でシャッターを切れたのだと改めて思う。受賞決定後、被写体の箕浦(みのうら)尚美さん(63)と再会した。昨年10月の取材後もやりとりしていたが、会うのは約1年ぶりだった。

 「あの瞬間、撮影されていることも防護服を着ていることも、完全に忘れていました」。箕浦さんは笑顔で振り返る。だから、8カ月ぶりに再会して抱き寄せた母の中島万里子さん(90)の顔は、宇宙服のような防護服のビニールに埋もれてしまっている。

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