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奈良県高取町の清水谷遺跡の発掘調査で、石組みの護岸が施された長方形の人工池の遺構が見つかった。町教委が17日発表した。古墳時代の5世紀中ごろの築造とみられ、石組みの人工池として国内最古級。朝鮮半島と関わる建物が確認され、祭祀(さいし)に関連する遺物も出土した。町教委は「渡来系の人々が池を造り、祭祀を行った可能性がある」としている。
開発に伴って今年5~11月に調査。人工池は東西26メートル、南北13メートルで深さ50~60センチ。東側に取水口、西側に排水用とみられる溝があった。池の周辺では、祭祀に使ったらしい馬の歯や焦げた刀形の木製品などが見つかった。一方、池の内側からは、柱を並べて立てて土を塗り込み、壁にする「大壁建物」の遺構(東西約12メートル、南北約11メートル)を確認。渡来系の技術で、池を埋めた跡に5世紀末ごろに建…
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