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都市対抗野球2021

社会人野球日本一を決める第92回都市対抗野球大会(11月28日~12月9日)に関する特集サイトです。

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/2 エイジェック、27歳最年長ルーキーの「ポジティブノート」

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7月にエイジェックに移籍し、都市対抗出場の夢をかなえた和田。「感謝の思いをマウンドで表現したい」と話す=栃木市で2021年11月3日、円谷美晶撮影
7月にエイジェックに移籍し、都市対抗出場の夢をかなえた和田。「感謝の思いをマウンドで表現したい」と話す=栃木市で2021年11月3日、円谷美晶撮影

 11月28日開幕の第92回都市対抗野球大会。出場全32チームの魅力を担当記者が伝えます。32回連載の2回目は小山市・エイジェック。最年長ルーキーの素顔に迫りました。<次回は19日公開予定>

クラブチーム日本一を知る男

 野球が仕事ではなかった時代があったからこそ、若い選手に負けないハングリー精神がある。「ほんま、夢みたいです」。都市対抗野球大会に初出場する小山市・エイジェックの和田拓也投手(27)は、満面の笑みで喜びをかみしめる。

 社会人6年目。創部4年目の若いチームで、選手では最年長ながら「ルーキー」だ。長くクラブチームのエースとして活躍し、日本選手権の出場経験もある和田だが、社会人野球の最高峰とされる都市対抗は憧れの舞台で初めてだ。

 練習に合流したのは7月。都市対抗予選が始まる2カ月前のことだ。昨季までは、強豪クラブチームの「マツゲン箕島」(和歌山市)でプレーした。2017、19年の全日本クラブ野球選手権で頂点に立ち、いずれも和田は大会の最高殊勲選手賞(MVP)を受賞。それぞれの年の日本選手権にも出場し、企業チーム相手に力投した。19年はトヨタ自動車との初戦で先発。今年のプロ野球で新人最多記録に並ぶ37セーブを挙げた栗林良吏(りょうじ)(現広島)と投げ合った。栗林に完封されてチームは負けたものの、和田は4安打1失点完投の輝きを見せた。

 クラブチームでは、野球は仕事ではなかった。マツゲン箕島の選手はスーパー「松源」に勤務し、朝から鮮魚や総菜など各部門で立ち仕事をこなす。和田はデイリー部門で豆腐や乳製品を扱い、商品の発注、品出し、売り上げの管理を担った。朝は6時に出勤し、勤務後の午後5~10時が野球の練習時間だった。仕事も野球も全力で、必死に過ごす日々は充実感もあったが、年齢を重ねるにつれ体に無理がたたった。19年春には左肩を痛めて数カ月は投げられず、全日本クラブ選手権は横手投げに変えて臨んだ。引退が頭をよぎった。

 20年7月の都市対抗近畿1次予選で敗退後、引退を申し出た。「ここでは…

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