なぜ難民はベラルーシを目指すのか 人道と外交の間で苦悩のEU

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ポーランドとの国境付近でベラルーシ赤十字の職員から人道支援物資を受け取る移民たち=ベラルーシ西部フロドナ周辺で2021年11月16日、ベルタ通信・AP
ポーランドとの国境付近でベラルーシ赤十字の職員から人道支援物資を受け取る移民たち=ベラルーシ西部フロドナ周辺で2021年11月16日、ベルタ通信・AP

 中東から欧州を目指す難民や移民が、欧州連合(EU)と境界を接するベラルーシに殺到している。EUはベラルーシのルカシェンコ大統領が意図的に送り込んでいるとみて警戒する。難民・移民が外交の道具に使われ、EUが抱える弱点が突かれたとの見立てもある。

 ベラルーシ西部のポーランド国境地帯では16日、鉄条網を壊して侵入を図る難民・移民とポーランド国境警備隊の衝突が起こった。現地からの報道では、警備隊は放水車などを投入し、侵入を阻止した。ポーランド側はベラルーシ当局が難民・移民に閃光(せんこう)弾などを渡し、手助けしていると非難。一方、ベラルーシ当局はポーランドの「暴力」を非難した。

 ベラルーシ西部フロドナ付近の国境には8日から2000~4000人ほどの難民・移民が集まり、ポーランドへの侵入を試みてきた。難民・移民は国境手前でテントや寝…

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