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天才落語家の「愚痴テレホン」 没後10年、野末陳平さんが語る談志「秘話」

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立川談志さんへの思いを語る野末陳平さん=東京都千代田区で2021年11月5日、藤井太郎撮影
立川談志さんへの思いを語る野末陳平さん=東京都千代田区で2021年11月5日、藤井太郎撮影

 この21日で没後10年になる落語家の立川談志さん。いまや立川流一門の弟子の多くが売れっ子になり、天才肌で型破りな師匠の思い出を語り、書いてもいる。ただし晩年の親友といえばこの人しかいない。元参院議員の野末陳平さん(89)だ。陳平さん、とっておきのウラ話、たっぷり聞かせてくださいな。

 「なんかつまんなくなっちゃったね。談志がいないと。つまんないよ。落語会に行く回数もぐんと減ったし……」。東京・半蔵門のホテルにあるレストランで陳平さん、ちょっとしんみりしていた。自宅そばのここは陳平さんのお気に入り。「雑談ランチ」と称し、若手の落語家や気心の知れた編集者らと食事をしながらあれこれしゃべるのを至福としている。年が明ければ卒寿だが、スパゲティのナポリタンをぺろっ。コーヒーをすすり、おもむろに語りだしたのは1960年、新宿での談志さんとの出会いからだった。

 「そう、あれはね、ぼくがテレビの構成の仕事で知り合った作家の野坂昭如と漫才コンビを組んでいたときだよ。野坂がワセダ中退、ぼくがワセダ落第でさ。週刊誌漫才と銘打って、いまはなき新宿松竹文化演芸場でやったんだけどね、地下の劇場に客はぱらぱら5人ほど。稽古(けいこ)はしない、その日の週刊誌の記事をネタに出たとこ勝負だからまったくウケない。すると楽屋に談志がやってきた。まだ柳家小ゑんという二つ目の落語家…

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