押収量は過去最多 警察、マトリは持っている薬物をどう処分する?
- ツイート
- みんなのツイートを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷

事件記者が読者からの質問に答えるコーナーの3回目は、薬物事件に関するものです。警察が捜査を通じて押収する覚醒剤や大麻などは相当な量となりますが、どのように管理されているのでしょうか。また、薬物は最終的にどう処分するのでしょうか。
<質問>
警察が押収した薬物は、その後どうしているのですか(神奈川県小田原市、無職、70代男性)
<回答>
薬物事件の捜査を担うのは、各都道府県警や厚生労働省の各地方厚生局にある麻薬取締部(マトリ)、税関や海上保安庁だ。
2019年に押収された薬物は平成元年(1989年)以降で最多となる計約3・7トン。うち覚醒剤(約2650キロ)とコカイン(約640キロ)は過去最多を更新した。乾燥大麻は約430キロで、16年から4年連続で増加した。海外からの密輸などが増えているとみられる。
大麻と土を別々に保管
大量の薬物を保管するためにはいろいろな手続きがある。例えば、大麻を押収した場合、まずマトリの担当者がやることは、鉢植えから大麻草を抜き出すことだ。
捜査時に撮影した…
この記事は有料記事です。
残り1408文字(全文1856文字)