体罰自殺、野球部監督を停職3か月 遺族「あまりの軽さに驚き」

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当時の野球部監督らの処分を発表し、謝罪する県教委の担当者=岡山市北区内山下の岡山県庁で2021年11月19日午後3時31分、松室花実撮影
当時の野球部監督らの処分を発表し、謝罪する県教委の担当者=岡山市北区内山下の岡山県庁で2021年11月19日午後3時31分、松室花実撮影

 岡山県立岡山操山高校(岡山市中区)で2012年、野球部マネジャーだった2年の男子生徒(当時16歳)が自殺した問題で、県教委は19日、当時の野球部監督だった男性教諭(45)を停職3カ月の懲戒処分とした。当時の野球部長や県教委の担当職員らも厳重注意などの処分にした。

 県教委によると、教諭は日常的に「殺すぞ」などの暴言やパイプ椅子を振り上げるなどの体罰を繰り返し、自殺した生徒にも激しく叱責していた。こうした行為を「教員という立場を利用したハラスメント」とし、「生徒の自殺という重大な結果になったことを踏まえ総合的に判断した」と処分理由を説明した。教諭は「深く反省している」と話しているという。

 当時の野球部長ら3人については「監督に任せきりにし、不適切な指導を抑止することができなかった」とし、県教委の担当職員4人は「指導や調査が不十分で、遺族が求める第三者委設置に向けた努力を怠った」などとした。

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