アッパー、バレル…　大谷翔平がMVPに輝くまでの「キーワード」

　今季の米大リーグで、投打で一流の数字を残し、最優秀選手（MVP）に輝いた大谷翔平（27）。メジャー4年目で飛躍的に記録が伸びたのは、初めて大きな故障をすることなく本領を発揮できたことに加え、取り組んできた強化やフォーム改良が結実したからだ。

　「フィジカルがしっかりすることで技術に結びつく」と大谷は言う。特に力を入れた下半身強化が実り、打撃成績が向上した。今季のスイングは昨季よりもさらに下から振り上げるようなアッパースイングで、リーグ3位の46本とアーチを量産した。

　動作解析の第一人者である筑波大の川村卓准教授（野球コーチング論）は「メジャーでは低めにやや動いたり沈んだりするボールが多く、従来の日本選手のような…