東京・小笠原の海底火山噴火 軽石に厳戒、伊豆諸島 海洋機構「近く大量に接近」予測

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
軽石の漂着を警戒し神津島港に設置されたオイルフェンス=東京都神津島村で2021年11月20日午前10時18分、本社ヘリから吉田航太撮影
軽石の漂着を警戒し神津島港に設置されたオイルフェンス=東京都神津島村で2021年11月20日午前10時18分、本社ヘリから吉田航太撮影

沖縄・奄美、来年も漂流の恐れ

 東京から南へ約1300キロ離れた小笠原諸島の海底火山「福徳岡ノ場」の噴火で噴出された軽石が近く、まとまった量で伊豆諸島に近づく可能性が出てきた。専門家は、沖縄・奄美(あまみ)地方の海域では来年以降も漂流が続く恐れを指摘し、警戒を呼びかけている。

 産業技術総合研究所や気象庁は、8月13~15日の噴火は戦後最大級の規模で、放出された軽石や火山灰は、少なくとも1億立方メートル(東京ドームのおよそ80個分)と推定している。実際に軽石を分析すると「粗面岩(そめんがん)」と呼ばれる火山岩だった。マグマが地下深くから噴き出した時、内部に溶け込んでいた火山ガスが気化して冷えて固まったので、ガスが抜けてできた無数の気泡がある。

 今月11日などに上空から観測した東京工業大火山流体研究センターの野上健治教授(地球化学)は「軽石は気泡が多すぎると、もろくて壊れやすいので沈むが、それほど気泡が多くないので硬く壊れにくい構造のものもある」と説明する。

この記事は有料記事です。

残り1937文字(全文2369文字)

あわせて読みたい

ニュース特集