食品値上げラッシュで消費者から悲鳴 物価はどこまで上がるのか
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パンや食用油など、身近な食品の値上げが相次ぎ、家計の負担感が増している。モノの値段はどこまで上がり、私たちの暮らしにどう影響するのだろうか。【竹地広憲、池田美欧、松山文音、和田憲二】
年金暮らしを直撃
「野菜以外はほとんど値上がりしていると感じる。年金生活者には苦しい」。東京都練馬区のスーパー「アキダイ関町本店」で買い物をしていた70代の主婦は最近、パンや食用油など多くの商品の価格が上がったことを実感している。
夫と2人暮らし。長く保存できて少しずつ食べられる冷凍食品を使って節約に努めてきたが、「今後もいろんなものが値上げされそう。これ以上値段が上がると、工夫も限界です」と不安を隠さない。
スーパー側も仕入れ価格の上昇と商品への価格転嫁の間で苦悩している。アキダイの秋葉弘道社長は「ガソリンも高くなり、輸送コストも増えてけっこう大変。しかし、商品の値上げが続くとお客さんが減るかもしれない」と頭を悩ませる。
小麦粉、油、牛肉……値上げラッシュ
食品メーカーや外食チェーンでは価格改定の発表が相次いでいる。日清製粉グループの日清フーズは2022年1月以降、家庭用小麦粉製品など151品目を順次値上げする。コロナ禍からの…
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