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私が思う日本

東京に駐在する外国メディアの特派員らが見た日本の姿を伝えます。

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持続可能な社会は実現できるのか 埼玉と徳島の事例から探る

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シンガポール紙「聯合早報」東京特派員の符祝慧さん=東京都千代田区で2021年6月1日、藤井太郎撮影
シンガポール紙「聯合早報」東京特派員の符祝慧さん=東京都千代田区で2021年6月1日、藤井太郎撮影

 東京に駐在する外国メディア特派員の目に、私たちの社会はどう映っているのだろうか。韓国、フランス、米国、バングラデシュ、シンガポールの個性豊かな記者たちがつづるコラム「私が思う日本」。第30回は、聯合早報(シンガポール)の符祝慧・東京特派員が執筆した。人口減少と高齢化に悩む地方の街が息を吹き返し、持続可能な社会を目指すヒントを、埼玉県と徳島県の事例から探る。

 人口が減り続け、最終的には都市がなくなる?

 こうした状況は高齢化が進む日本では既に表れている。2014年に増田寛也・元総務相らのチームが発表した「消滅可能性都市」に関する報告によると、全国1799の都市のうち896が「消滅する」可能性がある。また523の都市で40年に人口が1万人を切る見通しで、消滅の危機にひんしている。

 北海道夕張市は典型的な人口流出都市だ。1960年代に栄えた街は主要産業だった炭鉱が斜陽化すると、人口はどんどん減り、13年には1万人を切った。07年に市は財政破綻。260人いた公務員は55人となり、残った職員の給与…

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