「つるし上げだよ」過労自殺直前、夫の一言 消えぬ妻の「なぜ」

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大泉共生さんとともに遺体で見つかった長女愛菜さんが家族に書いた手紙=遺族提供(画像の一部を加工しています)
大泉共生さんとともに遺体で見つかった長女愛菜さんが家族に書いた手紙=遺族提供(画像の一部を加工しています)

 「つるし上げだよ」。命を絶つ直前、夫はそう苦悩を漏らしていた。2017年、長女とともに遺体で見つかった東証1部上場の工作機械メーカー「ソディック」(本社・横浜市)社員、大泉共生(ともお)さん(当時43歳)。労働基準監督署は過労が原因と認め、上司の詰問が自殺の引き金になった可能性も浮かんだ。ただ、長女を連れて行った真相は不明だ。「家族思いの夫がなぜ」。妻(48)は喪失感を埋められないでいる。

 2人の遺体が見つかったのは、当時住んでいた長野県松本市の社宅から約270キロ離れた山形県小国町。林道に止められた乗用車の中で、運転席の床には練炭の燃えかすや七輪があった。「ごめんなさい。つかれちゃった。仙台に戻りたかった」。車内から見つかった遺書にはそう書かれていた。「ありがとう ごめんね」。…

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