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「後継者」から「主役」へ 足で新風吹かせた司令塔・松田力也

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スコットランド戦で、PGで得点を量産したSO松田力也=日本ラグビー協会提供
スコットランド戦で、PGで得点を量産したSO松田力也=日本ラグビー協会提供

 ラグビー日本代表は20日、スコットランド代表とのテストマッチに敵地で臨み、20―29で敗れた。日本は今秋の活動を1勝3敗で終えたが、2019年ワールドカップ(W杯)と異なる「新風」が随所に吹いた。スタンドオフ(SO)で3試合に先発した松田力也(埼玉)が代表格だ。

足が生んだ終盤の接戦

 大きなチャンスは、またしてもSO松田の「足」から生まれた。後半開始早々、相手陣深くに攻め込んだ日本がバックス展開する中、松田が空いたスペースを狙ってキックパス。ウイング(WTB)松島幸太朗(クレルモン)へとつながり、一気にゴール目前まで迫った。残り数十センチのところでスコットランドに阻まれたが、日本の持ち味の「速さ」で強豪をひやりとさせた。

 19年W杯の1次リーグ最終戦で競り勝った強豪・スコットランドとの再戦。松田は「(欧州遠征の)ラストゲームなので開き直り、もう一度日本のラグビーを」と意気込んでいた。流れの中でのキックはあえて減らしてメリハリをつけ、ボールを保持しながらテンポ良く攻め込んだ。一方で、キッカーとしてペナルティーゴール(PG)を6本中5本成功。本人は「キック2本(トライ後のゴールキック1本、PG1本)を外した。その5点を決めれば、相手に重圧がかかっていた」と反省を忘れない。

司令塔・田村を脅かせるか

 これまで日本のSOでは田村優(横浜)が絶対的な存在だった。19年W杯も田村が全試合に先発し、松田はリザーブ。「後継者」に甘んじてきた松田だが、今年は埼玉(当時パナソニック)を最後のト…

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