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都市対抗野球2021

社会人野球日本一を決める第92回都市対抗野球大会(11月28日~12月9日)に関する特集サイトです。

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/7 「チームを変える」 ENEOS、川口凌主将を動かしたモノ

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昨年の都市対抗1回戦の東邦ガス戦で、一回に先制の右越え本塁打を放って喜ぶ川口凌主将=東京ドームで2020年11月23日、手塚耕一郎撮影
昨年の都市対抗1回戦の東邦ガス戦で、一回に先制の右越え本塁打を放って喜ぶ川口凌主将=東京ドームで2020年11月23日、手塚耕一郎撮影

 11月28日開幕の第92回都市対抗野球大会。出場全32チームの魅力を担当記者が伝えます。32回連載の7回目は横浜市・ENEOS。若き主将の人物像に迫ります。<次回は22日午後4時公開予定>

「自然とひかれるオーラ」

 都市対抗開幕まで3週間を切った11月10日、川崎市にあるENEOSの練習グラウンド。練習の場に一歩足を踏み入れると、活気の中に張り詰めた雰囲気が漂う。入社4年目までの若い選手が約8割を占めるが、どこか新鮮さとは違うものを感じる。

 中心にいるのは3年目の内野手、川口凌(りょう)主将(25)。「毎年結果を出さないといけないそれなりの覚悟というか、いい危機感を持ち続けられています」。周囲の動きに目を配りながらも一挙手一投足に無駄がない。身長168センチの小柄な背中はひときわ際立つ。

 川口は横浜高から法政大と、アマチュア野球のエリート街道を歩んできた。2019年に社会人野球の名門・ENEOSに入ったが、チームはどん底にあった。12、13年に2度目の連覇を成し遂げ、都市対抗最多11回の優勝を誇る黄金期を知るメンバーは、もう少ない。16年から4年連続で都市対抗出場を逃した。その間の西関東予選は8連敗。1勝もあげられなかった。

 「野球部がなくなるのではないかと本気で考えました。入ったばかりなのに終わってしまったら困るなと」。川口は1年目で都市対抗の切符をつかむことができず、危機感を募らせた。

 そんなタイミングだった。13年の連覇を達成した時に監督だった大久保秀昭氏(52)が、19年12月に慶応大から戻ってきた。再建を託された大久保監督は選手を前にこう言った。「年明けに主将をやりたい選手を聞くので考えておいてほしい」。大久保監督は、選手自身が心の底から変わろうとしているか見極めようと、主将の立候補を求めた。川口は「これだ」と思った。

 それでも、立候補に踏み切れない迷いもあった。「1年目で成績を出していたわけではないし、本当に自分が手を挙げていいのか。正直めちゃくちゃ迷い…

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