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室町の兄妹・流れ公方と忘れられた尼

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室町の兄妹・流れ公方と忘れられた尼

/11 足利義稙と尼僧曇華院 たった1人の同母きょうだい /京都

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 史上唯一、2度将軍になった男・足利義稙(よしたね)は文正元(1466)年7月、将軍に成り損なった男・義視(よしみ)の長男として生まれた。

 母は、九代将軍義尚を産んだ日野富子の同母妹。当時の女性は生存中に正式な名前が付けられないことが多かった。義稙が将軍になった後、既に死亡していた母に「良子」という名が贈られた。従って現代の史書には本人が知らないまま、日野良子と記されている。

 義稙の人生をたどる伝記・史書は数点あるが、到達点が2016年刊行の「中世武士選書 足利義稙 戦国に生きた不屈の大将軍」(山田康弘著、戎光祥出版)。山田氏はこの中で、文明2(1470)年に義稙の母が亡くなったという記録があることを紹介した。義稙は将軍在任中、10月7日を母の命日として仏事をしている。日野良子が義視に嫁いだのは、興福寺大乗院の高僧・尋尊の日記から、寛正6(1465)年7月と分かってい…

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