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仲万美(なか・ばんび)さん
ミュージカルダンサーだった母の勧めで5歳のときにダンスを始めました。やんちゃで「みんなと同じことなんてしたくない」と一列になって踊るのもいやで仕方なかった。一緒にレッスンに通っていた二つ上の姉に「負けたくない」と必死に練習しました。
小中学校は体育でダンスの授業があり「前で踊ってみせて」「一緒のグループで踊りたい」と言われ、率先して取り組みました。でも次第に目立つ存在になったことで中学ではつらい経験もしました。踊ってみせると「すごい」と言ってくれていた同級生たちが、手のひらを返したように「踊れよ」と命令するようになったのです。決して踊らず「幼いんだな」と心の中で思うようにしました。大好きなダンスがあり、その仲間もいたので気持ちを保てました。
意地悪をする同級生とは陸上部でも一緒だったので、一人で黙々と練習していました。ただ、ある時、顧問の先生が部員を集め「いじめているのは誰? 隠すんじゃない」と叱ってくれました。何も相談していなかったのに異変に気付いていたようなのです。そして「でも、万美もそう。隠してないで何でも話して」と声を掛けてくれた。相談できなかったことを反省し「すみませんでした」と謝りました。熱い思いを持った先生に助けられま…
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