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マラドーナ死去1年 前園真聖さん、今も「憧れ」を追い掛けて

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「今は天国にいますね、マラドーナ」とほほえむ前園真聖さん=東京都渋谷区で2021年11月2日、梅村直承撮影
「今は天国にいますね、マラドーナ」とほほえむ前園真聖さん=東京都渋谷区で2021年11月2日、梅村直承撮影

 衝撃の知らせからもう1年になる。2020年11月25日、「神の子」と呼ばれたサッカー界の元スーパースター、ディエゴ・マラドーナさんが60歳で亡くなった。彼に憧れる選手は多いが、元日本代表の前園真聖(まさきよ)さん(48)もその一人。「目を閉じればはっきりと(プレーを)思い描くことができます。だから僕の心の中ではいつでもマラドーナと逢(あ)える」。昨年、自らのブログにそう書き込んだ。思いの丈を知りたくて会いに行った。【大谷津統一】

前園さんが抱くひそかな夢

 日本屈指との呼び声が高かった前園さんの全盛時のドリブルは、マラドーナさんを思わせる切れ味があった。そんな思いをぶつけると一笑された。「マラドーナに近付いた瞬間? ないですよ。それはないでしょう」。マラドーナさんは唯一無二の存在なのだ。

 前園さんは小学生の頃、母と街に買い物に出掛けた際、スポーツショップに立ち寄るのが楽しみだった。お目当ては店内のテレビに映し出される海外のサッカー映像。ドリブルで2人、3人と相手をかわす小柄なマラドーナさんに夢中になった。ビデオを何度も借り、家でも見た。「神の手」と「5人抜き」で世界を揺るがす1986年ワールドカップ(W杯)メキシコ大会よりも前のことだ。足に吸い付くようなボールタッチと緩急自在の動きは、他の選手と全く違った。「マラドーナ! マラドーナ!」。練習ではテレビ解説のように声を出し、ドリブルをまねて技を磨いた。

留学先はスーパースターの母国

 前園さんが…

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