パレスチナ自治区・スシヤ(その1) 水奪われた村

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雨水をくみ出すナセル・ナワジャさん=ヨルダン川西岸スシヤで10月3日
雨水をくみ出すナセル・ナワジャさん=ヨルダン川西岸スシヤで10月3日

 ごつごつとした岩と砂地の山岳地帯に数十のテントが並ぶ。パレスチナ自治区ヨルダン川西岸のスシヤ。ここはイスラエル政府から「存在が認められていない」パレスチナ人の村だ。イスラエルは村に水道や電気を引くことを認めず、生活用水は雨水に頼る。

 だが近年はその雨水も減っている。背景には、気候変動により干ばつや大雨といった異常気象が世界的に増えている影響もあるとみられる。「イスラエルの占領政策と気候変動。両方と闘うのは厳しい」。羊飼いのナセル・ナワジャさん(39)はそう話した。

 イスラエルは1967年の第3次中東戦争で、パレスチナ人が住むヨルダン川西岸を占領。93年のオスロ合意で西岸の一部はパレスチナ人による自治が認められた。だがスシヤを含む約6割の土地は、今なおイスラエルが行政権・警察権を握り続けたままだ。

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