里子の不安、カードで解消 九大講師が開発 意思疎通を後押し

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開発した「TOKETA」を手に「カードを使うことで、質問すること自体を迷うケースを減らせれば」と語る田北講師
開発した「TOKETA」を手に「カードを使うことで、質問すること自体を迷うケースを減らせれば」と語る田北講師

 里親家庭で暮らし始める直前の子どもなどに、思いを伝える手段として使ってもらおうと九州大教育学部の田北雅裕(たきたまさひろ)講師(46)らが、子どもたちが里親家庭を理解するためのカード「TOKETA(とけた)」を開発した。来春から全国の児童相談所などでの活用を見込んでいる。

 児童相談所での児童虐待の相談対応件数は、2000年度の1万7725件から20年度には11・5倍の約20万5000件に上り、国も対応を強化。社会的に養護が必要な子どもを里親などで受け入れる割合は、04年度の8・4%から19年度には21・5%と増え、福岡市は21年7月現在で全国トップクラスの57・1%に上るなど、里親家庭は増えている。

 だが、福岡市とNPOなどが里親開拓などを進める官民連携組織「ファミリーシップふくおか」の代表も務める田北講師が聞き取り調査をしたところ、里子を経験した若者は里親家庭での生活を始める際に「新たな環境で、名字の違いや里親家庭のことを友達にどう言えば良いのだろうか」「実の親との関係はどうなるのだろう」などの不安や疑問を抱えていた。

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