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「熱下がってから連絡」保健所、どう変える デジタル化だけは不十分

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新型コロナの感染拡大「第5波」で業務が逼迫(ひっぱく)し、効率化に取り組む江戸川保健所=東京都江戸川区中央4の江戸川保健所で
新型コロナの感染拡大「第5波」で業務が逼迫(ひっぱく)し、効率化に取り組む江戸川保健所=東京都江戸川区中央4の江戸川保健所で

 新型コロナウイルス感染症の「第5波」では、過去最大の感染者数を記録し、各地で保健所業務が逼迫(ひっぱく)した。感染者への電話連絡が滞り、支援物資の配送も遅れた地域が大都市部を中心に相次いだ。次の感染拡大期に備えて、デジタル化などによる業務改革で解決策を模索している。【村田拓也、原田啓之】

連絡も物資も来ない…

 8月15日、新型コロナに感染して東京都江戸川区で自宅療養をしていた男性(40)の携帯電話が鳴った。「体調はいかがですか」。保健所職員から初めて入った健康確認の連絡だった。すでに発熱から7日がたち、38度を超えた熱はすっかり下がっていた。職員から「療養はあと3日間で終わりますね」と告げられ、食料品などの宅配希望の有無を尋ねられたが、「もういいです」と断った。

 男性は診療所でPCR検査を受けて11日に陽性と判明した時、保健所から連絡がある旨を聞かされた。だが、電話はかかってこない。1人暮らしで、どう過ごせば良いか分からず戸惑ったが、外出は避けてインターネットで食料品を購入。男性は「体調が急変した場合の連絡先も分からず怖かった。電話が遅すぎる」と振り返る。

 この頃、江戸川区内の1日あたりの新規感染者数は最大371人に達し、今年1月の流行「第3波」の3倍に迫っていた。区が設置する江戸川保健所の想定の感染者数を上回り、仕事が回らなくなった。

 江戸川保健所では当時、医…

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