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社会人野球日本一を決める第92回都市対抗野球大会(11月28日~12月9日)に関する特集サイトです。

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/13 「小柄な右腕」育つ東京ガス 臼井浩、飛躍の150キロ

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都市対抗東京2次予選で気迫のこもった投球を見せ、3年ぶりの本大会出場に貢献した東京ガスの臼井浩=大田スタジアムで2021年10月4日、北山夏帆撮影
都市対抗東京2次予選で気迫のこもった投球を見せ、3年ぶりの本大会出場に貢献した東京ガスの臼井浩=大田スタジアムで2021年10月4日、北山夏帆撮影

 11月28日開幕の第92回都市対抗野球大会。出場全32チームの魅力を担当記者が伝えます。32回連載の13回目は東京都・東京ガス。エースの成長には、憧れのプロ野球投手の存在がありました。<次回は25日朝公開予定>

「身長が低くても、うまくなれる」

 磨くべきはスピードか、制球力か――。東京ガスの右腕・臼井浩投手(27)は5年目の今季、その答えを探すべく葛藤していた。マウンド上で表情一つ変えず淡々と投げつつも、今季はどこか気迫が違う。

 9月1日、川崎市の等々力球場で行われたENEOSとのオープン戦。臼井が序盤に投げた直球は、球場の電光掲示板に151キロと表示された。「投げた感覚と数字に少し差はあったので、バックネット裏でチームに測ってもらった数字を聞くと146キロでした。そのぐらいだったかなと思ったけど、150キロを見るとうれしいですよね」

 これまでの最速は148キロ。自己最速を更新し、5年目にして目標に掲げた150キロの大台に乗せた。都市対抗前の11月12日には、東京ドームで行われたJR東日本とのオープン戦で、手応えのある150キロをマークしてみせた。

 身長168センチ。手元で伸びる140キロ台の直球とフォークボールを軸とした精度の高い変化球が持ち味だ。中央学院大から入社して1年目から主戦となり、ルーキーイヤーで6勝をマーク。社会人最多勝利投手賞を獲得した。日本代表にも選ばれ、一時はプロも熱視線を送った。そんな投手が東京ガスに来たのには理由がある…

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