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都市対抗野球2021

社会人野球日本一を決める第92回都市対抗野球大会(11月28日~12月9日)に関する特集サイトです。

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/14 71歳名将が追う「青春」 西濃運輸、監督の栄光と挫折

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2014年の第85回都市対抗野球大会で優勝を決め、胴上げされる大垣市・西濃運輸の林教雄監督(中央)=東京ドームで2014年7月29日、藤井達也撮影
2014年の第85回都市対抗野球大会で優勝を決め、胴上げされる大垣市・西濃運輸の林教雄監督(中央)=東京ドームで2014年7月29日、藤井達也撮影

 11月28日開幕の第92回都市対抗野球大会。出場全32チームの魅力を担当記者が伝えます。32回連載の14回目は大垣市・西濃運輸。名将のぶれない指導方針に耳を傾けました。<次回は25日午前11時公開予定>

「3年連続で出場を逃せば休部」

 チームが調子を落とすたびに呼び戻される。西濃運輸の林教雄(のりお)監督(71)の就任は5度目だ。都市対抗で優勝と準優勝に導いたこともあるが、現役時代はブルペンキャッチャー。その後のマネジャー時代には休部も経験するなど、決して順風満帆ではない野球人生を送ってきた。「僕は下手くそなので、野球は教えていません」。名将はそう笑う。なぜ必要とされるのだろうか。

 2019年9月。5度目の指揮を執ることになった林監督は、久しぶりのグラウンドで選手の姿を目で追った。練習はもちろん、準備やグラウンド整備に取り組む姿勢に違和感を感じた。「受け身」「考えて動いていない」「大人じゃない」「これは時間がかかる」。本音がこみ上げた。

 早速、選手に三つの決まり事を示した。①グラウンドで歩くな②練習中は腹の底から声を出せ③目的地(何のための練習、プレー、動きなのか)を明確にしろ。一見、単なる精神論にも思えるが、練習中の動きと声を精神力の強さに、目的地の明確化は考える力につなげる狙いがある。野球は守る側がボールを持ってプレーをスタートさせる。そのため大きな実力差があっても、プレーが止まらず一方的に攻められ続けるということはない。林監督はこう言う。

 「1球ごとに何か策が練れる。体力や技術を補うすべが無数にある。それを個々がわずかな時間で考え、大事な場面で自信を持って実行できるのが強いチームです。そのために…

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