ソ連崩壊30年

危うい「強権」の果て 選挙法改正頻発、抑圧続く

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ロシア下院選の不正を訴える抗議集会で「選択のない選挙」などと書かれたプラカードを掲げる人々=モスクワで2021年9月25日、前谷宏撮影
ロシア下院選の不正を訴える抗議集会で「選択のない選挙」などと書かれたプラカードを掲げる人々=モスクワで2021年9月25日、前谷宏撮影

 ソ連末期に共産党の一党独裁体制が終わり、独立後のロシアでは民主化の進展が期待された。だが、プーチン大統領が強権政治を進める現状について「第2のソ連」と批判する野党政治家がいる。

 率先してプーチン政権への抗議活動をしてきた元下院議員のドミトリー・グトコフ氏(41)。モスクワ郊外にある彼の別荘などに捜査当局の一斉捜索が入ったのは6月初めだった。容疑は、おばの経営する会社が借りていた建物にある地下室の家賃支払いを不正に免れたことに関与したという内容。この会社の経営に関わったことはなく、容疑を「でっち上げ」と訴えたが、おばと共に2日間にわたって拘束された。さらなる捜査や圧力を恐れ、釈放から3日後に国を去った。

 「私を立候補させないために仕組まれた捜査だ」。今はブルガリアに滞在するグトコフ氏はオンラインの取材で改めて無実を訴えた。グトコフ氏は政権に協力的な野党「公正ロシア」の議員だった。だが2011年の下院選後に起きた選挙不正を訴える抗議活動に参加するなど、プーチン政権への批判を強めたことを理由に党を除名された。リベラル系野党から出馬を予定していた9月の下院選では、当選する可能性も指摘されていた。

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