ガソリン価格、店頭表示なしでいいの? 不親切な慣例…法的には

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「超特価」の文字が入ったガソリンスタンドの価格表示の看板=福岡市内で2021年11月22日午前11時59分、徳野仁子撮影
「超特価」の文字が入ったガソリンスタンドの価格表示の看板=福岡市内で2021年11月22日午前11時59分、徳野仁子撮影

 ガソリン価格が高騰している。少しでも安いガソリンスタンドで給油したいと思うのだが、店頭に販売価格を表示していない店が多く、価格を表示する電光掲示板が「888」と点灯しているだけの店も珍しくない。以前から疑問だったが、なぜこんな不親切な商慣行が続いているのだろう。

 「給油した後に領収書を見てびっくりしたことがある」。ガソリン価格を表示している福岡市内のセルフスタンドで給油していた男性(32)が、非表示の店での経験を振り返った。最近はできるだけ価格を表示している店を利用するようにしているというが「ガソリンが残り少なくなった時は非表示の店でも仕方なく入る」と不満を漏らす。

 石油情報センターによると、22日時点のレギュラーガソリンの小売価格は全国平均で1リットルあたり168・7円。国際的な原油価格の高騰を受け、7年3カ月ぶりの高水準で推移している。いずれも離島を抱え輸送コストがかかる長崎県(176・9円)、鹿児島県(176・7円)が都道府県別で1、2番目に高く、九州平均は171・9円と全国平均を3円以上上回る。

 記者が勤務する福岡県は166・9円。ガソリンスタンドの数が多く競争が働く分、全国平均より安いが、それでもこの1年で30円以上高くなった。満タンにすれば差は1500円以上。店に入る前に価格が分かると安心だ。

 ところが、県石油協同組合(667店)に加盟する福岡市中央区内の19店すべてを今週確認したところ、6割近い11店は店頭に価格を表示していなかった。せっかく表示価格を簡単に変えられる電光掲示板を設置していても「888」と点灯・点滅しているだけの店も目立つ。価格を表示しないのに点灯させているのは「営業中」だと知らせるためだ。

 価格を表示していない市内の複数の店に非表示の理由を聞くと…

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