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都市対抗野球2021

社会人野球日本一を決める第92回都市対抗野球大会(11月28日~12月9日)に関する特集サイトです。

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/17 北の青い炎となれ! 橋戸賞投手らが奔走 北海道ガス

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都市対抗北海道2次予選の日本製鉄室蘭シャークス戦で延長十三回に米満凪(右から2人目)がサヨナラ安打を放ち、駆け寄る北海道ガスの選手たち=札幌円山球場で2021年9月20日、貝塚太一撮影
都市対抗北海道2次予選の日本製鉄室蘭シャークス戦で延長十三回に米満凪(右から2人目)がサヨナラ安打を放ち、駆け寄る北海道ガスの選手たち=札幌円山球場で2021年9月20日、貝塚太一撮影

 11月28日開幕の第92回都市対抗野球大会。出場全32チームの魅力を担当記者が伝えます。32回連載の17回目は札幌市・北海道ガス。創部4年目で本大会初出場を果たした背景には、北海道アマチュア野球界の危機がありました。<次回は26日午前11時公開予定>

民間企業チームが消滅

 札幌ドームができる前は道内球場の「顔」だった札幌円山球場にはナイター設備がない。北海道2次予選リーグ戦延長十三回、日没ギリギリで日本製鉄室蘭シャークスをねじ伏せ、代表切符を勝ち得たのは北海道ガスだった。創部4年目で初出場の快挙。だが、ここ数年、北海道の社会人野球界はかつてない衝撃に見舞われていた。

 2016年、存続する企業チームとしては国内最古の歴史を持つJR北海道が経営難を理由に休部を発表。クラブチームとなり、道内の民間企業登録チームは消滅した。当時、日本野球連盟副会長だった柳俊之さん(73)は「(JABA)北海道大会をやる意味があるのか、日本選手権の出場権がなくなるのでは、という話まであった」と振り返る。

 柳さんは電電北海道(当時)のエース。白老町・大昭和製紙北海道の補強選手として第45回大会(1974年)に出場して優勝に貢献し、最優秀選手賞の橋戸賞を獲得した。道勢として今でも唯一の橋戸賞選手だ。日本最古となるクラブチーム・函館太洋倶が産声を上げた北海道は、大昭和製紙北海道、電電北海道に新日鉄室蘭(現日本製鉄室蘭シャークス)、王子製紙苫小牧、北海道拓殖銀行を加えた「5強」が都市対抗でも度々、上位に進出した。だが、バブル崩壊とともに道内経済は冷え込んで休部や廃部が相次ぎ、ついには民間企業登録チームが「ゼロ」に至った。

 「全盛期を知っている人間としてはやっぱり、そういう時代を取り戻したいわけさ。子供たちや高校生、大学生にとっても、北海道の社会人野球にワンステップあると思わせなければ、北海道野球界の発展はない」。「恩返し」の意味も込め、柳さんが取った行動は…

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