再考エネルギー

「国策」ガス、手引けぬ日本 露・北極海計画、三井住友銀撤退にクギ

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天然ガスプロジェクトへの署名を見守る安倍晋三首相(当時・左上)とロシアのプーチン大統領(右上)=大阪市中央区で2019年6月(代表撮影)
天然ガスプロジェクトへの署名を見守る安倍晋三首相(当時・左上)とロシアのプーチン大統領(右上)=大阪市中央区で2019年6月(代表撮影)

 ロシアが主導する北極海での液化天然ガス(LNG)プロジェクト「アークティックLNG2」を巡り、融資団から欧州の金融機関が次々に撤退している。石炭に比べて二酸化炭素(CO2)排出量が少ない天然ガスにも厳しい視線が向けられるようになったためだ。日本の大手行も撤退に動いたが、「国策」を盾に政府がこれに待ったをかけた。脱化石燃料を急ぐ世界の潮流に逆らうリスクマネーが動き出す。

 「アーク2は国策にも沿った事業である」。英グラスゴーで開催された国連気候変動枠組み条約の第26回締約国会議(COP26)で世界の指導者らが脱炭素化に向けて気勢を上げていた頃、三井住友銀行に日本政府高官がしたためた一通の書状が届いた。「アーク2」が日本のエネルギー安全保障を強化するうえで欠かせない事業であり、国が後ろ盾になることを保証する旨が記されていた。

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