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立憲民主の代表選 「左と右」超えた議論こそ

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 立憲民主党の代表選が始まって1週間になる。

 衆院選敗北の責任を取って辞任した枝野幸男前代表の後を受け、党をどう再建していくのか。立候補した逢坂誠二、小川淳也、泉健太、西村智奈美の4氏は連日、全国各地で論戦を続けている。

 だが、党内の意見の違いが表面化するのを恐れているのだろうか。今後、どんな路線を進んでいくのか、議論が深まっているとは言いがたい。

 立憲は、発足時から所属していた議員と、旧希望の党などから移った議員とのしこりが消えていない。代表選について党内から聞こえるのは、「誰が代表になれば左寄りになる」「誰なら右寄りになる」といった声がほとんどだ。

 これでは対立の火種が残ったままになりかねない。

 例えば、共産党との連携に関する議論だ。

 先の衆院選の小選挙区で、共産党と候補者の一本化を進めたことは、4氏とも「間違いではなかった」という認識だ。

 一方で、政権を取った場合、共産が「閣外協力」するとの合意に関しては、何らかの見直しが必要との点でも一致している。

 ただし、どう見直すのか、具体的に言及する候補はいない。来夏には参院選がある。代表選で詰めておく必要がある。

 一連の論戦で、逢坂、小川、泉の3氏は「ウイングを広げなくてはいけない」と語っている。従来の「左」だけでなく、「中道=真ん中」に支持層を広げていくべきだとの趣旨だろう。

 これに対し、西村氏は「党の立ち位置が揺らいでしまうと心配する支持者もいる」と言う。

 この懸念を拭うためにも必要なのは、「左・右」を超えて、「こうした国をつくっていく」という明確なビジョンだ。

 逢坂氏は「政権選択選挙という現実感があったか。国民はそうは思っていなかった」とも語った。

 衆院選では政権交代を強く訴えたものの、有権者の多くは立憲にはまだ政権を任せられないと考えているということだ。

 そう認めるのなら、なおさら、国の将来像をより具体的に国民に提示していく必要がある。30日の投票日まで議論を深めてほしい。

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